「DX化」(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタルテクノロジーを駆使してビジネスモデルや企業そのものを再構築していく事である。
こんにちは、イエキメル事業部営業企画課の下地です。今回は「不動産テック業界」について知見を深めるため、弊社代表に同行して4日間の大阪出張へ行ってまいりました。
なぜ今、DX化が注目されているのか?
1日目はイタンジのセミナー「不動産テックの最新動向」に参加。このコロナ禍において「なぜDX化が注目されているのか?」について学びました。
DX化が進む理由として考えられるものは2つあります。ひとつ目は、「口コミでの体験の質が落ちた」こと。コロナの影響で来客数が減り集客が難しくなったことで、店舗や展示場などリアルな場での人と人の交流が希薄になりました。それにより、GoogleなどのWeb上に投稿される口コミの質が落ちて、その口コミを見ることによって得られる体験の質も同時に落ちているということです。
ふたつ目は、「DX化の導入で生産性が上がる事例が周知されてきた」こと。DX化の推進と働き方改革の実現により、システム維持費用や労力の無駄を省くことで「業務効率化」や「コスト削減」に繋がる事例が増えました。以前はDX化への理解度が少なかったものの、そのような事例が増えて段々とDX化のメリットが周知されたことで、DX化に対する考え方のパラダイムシフト(改革)が起きているという事が分かりました。
最新動向が進むこのご時世、どんな業種にもマッチできるDX化はより身近で必要不可欠なものになりそうですね。ですが、沖縄ではまだまだ地元企業でDX化の重要性があまり認知されていません。営業先でお客様により良い情報を提供できるよう、「どうしてDX化が必要なのか」を常に顧客目線で考えて、沖縄の業務効率化にも貢献していきたいと思います。
さて、大阪と言えば、美味い食べ物。仕事ばかりでなく、思考洗浄も兼ねて観光も楽しんできました。訪れたのは「すしざんまい 匠・極」。慣れない地での移動で疲れていたので、普段は味わえない新鮮で贅沢なお寿司をゆっくり味わせて頂きました!
遊休不動産の活用方法とユーザー目線
2日目は午後からリノベるのセミナー「遊休不動産の活用方法」に参加しました。このセミナーでは、廃校や学生寮など遊休不動産の活用方法をWEB上に掲載する施工事例を通して学びました。今後不動産もWEBへの掲載は必須事項になってくるので、「どのような見せ方がユーザーにとって魅力的なのか」を考えることが、今後の課題になってきそうですね。
また、お客様に寄り添って顧客目線で考えていくために、大手企業などは「ミッション・ビジョン・バリュー」を掲げている事も学べました。これらは組織が成長していく方向性を定めるために必要な方針であり、「ミッションがビジョンをもたらす」事にも繋がります。
どのようなビジネスであっても、いちばん大事なことはユーザーのことを考えること。それが抜けていれば、良い仕事は生み出せないと今回のセミナーを通して実感しました。
ベンチャー企業で勤める私にとっては、自分本位の目的ではなく会社の状況からミッションを導きその中でも個性を輝かせることが、今後の課題だなと感じました。今の業務や新規事業に携わる際には、ミッションを意識して目的を達成していきたいです。
iBuyerとは何か?
3日目はリブセンスアメリカのセミナーへ。日本の不動産テックの今後のトレンドについて学びました。
いま、海外不動産テック業界では成長領域が4つに分かれています。その中でも、「iBuyer」は特に注目を浴びているトレンドです。iBuyerとは、不動産売却ビジネスモデルのひとつ。価格査定アルゴリズムというテクノロジーを活用することで中古不動産を早く売ることができるのが特徴です。従来は持ち家を売却しようと思うと平均2ヶ月、長いときは半年以上の時間がかかっていましたが、この長いプロセスをAIを利用して「査定→売却」にギュッと短縮することで、最短2日で終わらせられるそうです。
中古住宅の取引市場規模が小さい日本でも中古住宅の利点が見直されてきていることから、買取再販市場の成長につれてiBuyerのニーズも増えていき、成長の余地があると感じました。これから沖縄でも中古住宅市場は拡大していくと考えられるので、時期が来たらよりスムーズな取引を県内企業に提案できるように、注目のトレンドとして常に情報を追っていきたいです。
午後は代表が関西でお世話になっている社長様の会社へ、システム開発の提案へ。今回はkintoneを利用した業務効率化やシステム管理の提案をしました。エンジニアを含め、代表自ら顧客目線でヒアリング。Linksに来て初めて、常にお客様目線で提案し、疑問も難なくその場で解決し対応する代表の柔軟性ある商談を拝見できました。勉強できるポイントが多々あっただけでなく、自分に足りていないことも同時に把握できたので、今後の営業に活かしていきたいです。
その日の夜ご飯は、その社長様と他不動産の社長様達にご一緒させていただき「焼肉マルカ」へ。カラカラと鳴る引き戸の隙間から香る焼肉の匂いに誘われ店内へ。肉厚でジューシーなお肉が、ビールに程よくマッチしていて、とても美味しかったです。
学んだ後は、「思考洗浄」
最終日である4日目は特にセミナーの予定が入っていなかったので、朝から思考洗浄と会社の安全祈願を願うために「大阪城」へ。コロナのせいか、観光地などはかなり人が少なかったのですが、大阪城ではソーシャルディスタンスを配慮した上で自然を満喫してる方が多く、久しぶりに活気が戻った風景を見ることができました。
沖縄も観光地ではありますが、高級デパートなどは少ないので、大人な雰囲気も楽しんでみたいということで「Mercedes me Osaka」内にあるカフェ「DOWNSTAIRS COFFEE」へ。しっとり濃厚で柔らかなチーズケーキをいただきました。
学んだことをどう活かすか
今回の出張で、日本の不動産テック市場はまだまだ成長し続ける見込みがあり、それに伴ってDX化など情報の革新もさらに起こっていくことが分かりました。既に情報社会ではありますが、今後はさらに情報化が当たり前になっていくと考えられます。常に最新のニュースや情報を取得して、その情報やサービスがお客様に適しているのか判断し、有力な情報を提供するのが営業担当としての役目だと思うので、今回学んだことをこれから具体的な提案に落とし込んでいこうと思います。
この記事のライター